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Posted by on 4月 22, 2005 in マルウェア | 0 comments

マクロウイルスとは?

マイクロソフトのOffice製品(Word、Excel、PoworPoint等)には、マクロ機能というものがあります。

例えばExcelなどでデータを計算してグラフにするといった作業は面倒な場合が多いです。

そういった作業を何回もやるのは大変なので、その一連の動作を覚えさせ、一回やった作業は、あとはワンタッチで自動でやってくれる機能がマクロです。

この「自動でやってくれる」というのが便利な反面、危険なんです。

マクロウイルスはこの機能を利用して、ユーザがMS WordやExcelを開いたら、「自動で」感染をしてしまうんですね。

このマクロウイルスですが、実は機種やOSを問わず、マクロが動作するソフトがあれば、感染することができます。

ですので、マッキントッシュ版の Office にも感染が可能なのでマックユーザをおびやかすウイルスであるとも言えます。

尚、有名なマクロウイルスには以下のようなものがあります。

■Concept (1995年)

Conceptはマクロウイルスの第一号だと言われています。

感染後に新しく作ったファイルや保存したファイルは全て感染します。

ただ、被害としてはこの感染するだけなので、マクロウイルスというものの「Concept(概念)」として作成されたウイルスです。

■Laroux (1997年)

初のMS Excelのマクロウイルスです。これも感染を繰り返すばかりのウイルスですが、実はまだ感染被害のある息の長いウイルスです。

日本語環境で動作する、Excelマクロウイルスの原型となりました。

■Melissa (1999年)

Melissaは主にメール経由で自分自身を添付して感染を広げるタイプのマクロウイルスでした。

今ではマスメーリング型ワームの常套手段であるこの方法も、Melissaが最初だと言われています。

今でこそ怪しいメールは開かない、といったクセがついている方は多いと思いますが、そもそもこのMelissaが登場する前はメールの添付ファイルをクリックするとウイルスに感染するなんて知らなかったのでどんどん広がりました。

マクロウイルスを防ぐ方法としては、WordやExcelのマクロ機能を無効にしてしまうか、もしくはウイルス対策ソフトを常駐させておくことです。

あとは怪しいOffice文書は決してクリックしないことですね。