プロバイダのウイルス対策ってどう?(2)
プロバイダのメールウイルスチェックサービスは、自分のメールBOXに届く前、または相手にメールが送信される手前でチェックしてくれるということでしたね。
それではプロバイダのウイルスチェックサービスのメリット・デメリットを考えてみましょう。
【メリット】
(1) 自分のPCで対策をしなくて良い
PCにインストールするタイプのウイルス対策製品は、自分でインストールや設定作業をしたり、ウイルスパターンファイルを最新の状態にアップデートしたり(自動で出来ますが)と、自己管理をする必要があります。
その点、プロバイダ側に全て管理をお願いして、手間がかからなくて済みます。
(2) 自分のPCまでウイルスが届かない
メール受信時には、プロバイダ側でウイルスが削除されますので、ウイルスが自分のところまで来ないため、セキュリティ的にも安心です。
だって、自分のPCでたまたまウイルスのパターンファイルが古かったりして見つからないケースも考えられますので。
(3) 月額200〜300円程度なので、気軽に申し込み・解約が出来る
数千円もするパッケージ製品を買うより、気軽に申し込みことが出来ますし、不満があったら、すぐに辞めることができますね。
【デメリット】
(1) メール経由のウイルス以外は弱い
多くのプロバイダは、メールウイルスのみ対応しているので、他の手段で侵入してくるウイルスには対応できません。
例えば、Web経由や、インスタントメッセンジャー、Winny経由などがメジャーですね。
(2) スパイウェアやトロイの木馬を発見できない
スパイウェアや、トロイの木馬型のウイルスは感染に気付きにくい性質をもっています。
プロバイダのウイルスチェックサービスだと、ローカルディスクのスキャンは出来ないため、これらを発見できません。
(3) 長い期間使っていると割高になる
毎月200〜300円かかりますので、長い期間利用していると、ある時点でパッケージ製品の値段を抜かしてしまいますね。
といったメリット・デメリットがありますが、もし自分のPCに何も対策をしていない人がいましたら、ぜひ一度検討してみてくださいね。
また、既に対策している人も、万全を期すために、自分のPCとプロバイダ側で2重に対策するのも良いかもしれません。
これはお金かかっちゃいますけど、新種のウイルスなどは、あるメーカーは対応していても、別のメーカーはまだ対応してなかったりするようなケースも考えられますので、効果はあると思います。
以下に主要プロバイダでのサービスを紹介しておきます。
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