Antinny感染は30万台以上!?
P2Pの代表としても知られる、Windowsファイル共有ソフトである「Winny」は有名ですね。
このWinnyを利用して感染を広げる「Antinny」というウイルスは、感染するとデスクトップのファイルを勝手に共有します。
ここのところ、Winny経由で個人情報が漏れてしまう事件はこのAntinnyに感染してしまったことが原因です。
で、この「Antinny」ですが、Telecom-ISAC Japanの発表によると、日本だけで30万件以上の感染例があったそうです。
2005年10月にマイクロソフトがリリースした「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」で、全部で約11万台のAntinnyを駆除できたそうです。
それでも、まだ17万台以上は残っていると言われています。
また、「悪意のあるソフトウェアの削除ツール」は、あくまでも一時的にウイルスを駆除するだけです。
ですので、もしウイルス対策ソフトが入っていなければ、また再発する恐れがあるんですね。
逆にウイルス対策ソフトが入っていれば防げるのですが、こんなに感染数が多いのは以下のような理由ではないかと思います。
1)
ダウンロードする際、PCの動作を軽くするために、ユーザがわざとウイルス対策ソフトを終了させている
2)
そもそもウイルス対策ソフトが入っていない
3)
ウイルス対策ソフトが入っていても、更新をしていなくてAntinnyのパターン(ウイルス定義)ファイルが入っていない。(本人は対策してるつもり)
こういったユーザに対して、「ちゃんと対策を!」と言うだけでは、事態は打開されないと思いますので、今後もAntinny撲滅のための有効な方法を考えていく必要がありますね。