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Posted by on 5月 10, 2006 in 暗号 | 0 comments

WEPはセキュリティが弱い?

以前の記事で、無線LAN利用時にWEPなどセキュリティ設定をしていないと、通信を簡単に盗聴されてしまう危険があることを書きました。

勝手に繋がる無線LANには気をつけよう?

この記事中に、WEPなどの設定をしていれば大丈夫、といった内容がありましたが、それに対して以下のような意見を頂きました。

「無線LANで使われているWEPは簡単にクラックされると聞きました。本当に安全なんですか?」

おっしゃる通りですね(^^

WEPは確かにクラックされやすいです。

ですので、最近のアクセスポイント(ルーター)には標準でついているWPAやWPA2といった、WEPより暗号鍵が長く、強力な暗号化方式を利用する方が良いでしょう。

ただ、少し古い機器の場合、WPAが利用できないことも多々あります。

そんなとき、

「WEPはクラックされるから、設定してもしなくても同じ」

と考えるのは、よくないです。

よく例えに使われる話ですが、ドアに鍵をかけても、熟練の泥棒なら鍵を空けて侵入することはできます。

でも、鍵をかけないよりは、鍵をかけた方が泥棒に入られる危険性は格段に減りますよね。

そういう意味でWEPの暗号化は最低でもするべきです。

尚、WPA2では、AESという鍵長の長い暗号鍵を使っていますので、WEPよりはかなり安全です。

また、WPAでも鍵が変わらないタイプのものと、動的に変化するタイプの方式がありますので、アクセスポイント側で設定が可能であれば、動的のものを選択するほうがより安全だと思います。

WPAについてもっと知りたい方は → WPAとは?