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Posted by on 1月 30, 2005 in マルウェア | 0 comments

ウイルスの定義とは?

コンピューターウイルスという言葉は誰でも聞いたことがあると思いますけど、「ウイルスって何?」って考えた場合、多くの人は、悪いやつが作った悪質なプログラムだと漠然と思いますよね?

現在はその認識で間違いではないんですけど、ウイルスの厳密な定義(狭義のウイルス)を考えた場合、昔、Fred Cohenという方が発表した以下の定義が正式なものとされています。

『他のプログラムやファイルを改変し感染することで、自身を複製するプログラム』

なんか、日本語が難しいですね(笑

簡単に言うと、PC上のプログラムの内容を勝手に変更したり、自分自身をコピー(複製)する動きをするプログラムがウイルスなんです。

ここに悪質かどうかの定義はありません。

いくら悪質なプログラムだとしても、他のプログラムを書き換えたり、複製を行わないプログラムは、厳密に言うとウイルスではないんですね。

その狭義のウイルスの定義に当てはめると、トロイの木馬、ワーム、スパイウェアなど、現在ウイルスだと言われているプログラムは、実はウイルスとは呼べません。

ただ、従来の意味はそうなんですが、広義のウイルスの意味を考えた場合、「ユーザの意図しない動きをする悪質なプログラム」は全てウイルスであると考えられています。

昔には考えられなかったくらい多くの人がインターネットを利用する時代ですから、ウイルスの定義というものも時代とともに変わってきたんですね。

ちなみに、一般的なウイルスの動作は、「感染」、「潜伏」、「発病」の3段階といわれています。

「感染」は、ウイルスがユーザーに実行されて複製されること。

「潜伏」はただじっと活動を待っている状態。そして最終的に、

「発病」して活動(破壊活動など)を開始します。

いまやアンチウイルスのソフトがなければ、ウイルス 感染を逃れることはとても難しい時代になってしまいましたね。

ただ、アンチウイルスソフトをインストールしたからといって100%感染しないと安心してはいけません。

メールやWebにある、よくわからないファイルは、うかつに開かないのが一番です。

みなさんも気をつけてくださいね。