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Posted by on 10月 11, 2005 in マルウェア | 0 comments

PSPもウイルスの標的に?

ソニーのゲーム機「PlayStation Portable(PSP)」に感染するウイルス(トロイの木馬)が発見されましたね。

■PSPを狙ったトロイの木馬が出現–「自家製コードの利用が可能に」

この、「Trojan.PSPBrick」は、インターネット上で配布されていて、これをPSPにダウンロードして実行すると感染するようです。

被害としては、PSPのシステム・ファイルが破壊されてしまい、その結果PSPが起動できなくなってしまうとのことです。

このウイルスへの対処方法はシマンテックが一番に公開しています。

■Security Response 「Trojan.PSPBrick」

ですが、上記は単にPC上に「Trojan.PSPBrick」がコピーされた場合に、ウイルスの定義ファイルで削除できます、と言っているだけです。

PSP側にウイルス対策製品がインストールできるわけではないので、あくまでも、PSPにダウンロードする手前の段階で、PC上で発見して駆除するという対策しかないということですね。

実際、上記のページでも、「Playstation Portable デバイスを元の状態へ修復するための手順は現在のところ分かっていません。」というように書かれています。

ソニーも自作コードを実行することはサポート外だと言って、今回のウイルスへのコメントはしていないようなので、このウイルスに感染してしまった人は泣き寝入るしかないかもしれません (^^;

PSPのファームウェアが最新の2.01であれば大丈夫とのことですので、感染する前に念のためアップグレードしておきましょう。

ただ、普通のPSPユーザであれば、こういった自作ツールをPSP上で実行することは少ないと考えられているので、危険度も「低」となっています。

携帯電話ウイルスの「Cabir」と同様に、これ自体で大規模に感染することを狙ったというよりも、ゲーム機もウイルスに感染するんだというコンセプト型のウイルスと考えるのが妥当かもしれません。